「ノート」、と思って手を伸ばすと、
そこにノートを作り出して、
色も表面の素材もサイズも
わたしが選ぶたびに「顕われて」くる。
それを見ているのは
わたしの体についてるこの二つの目じゃなくて、
「見る」ってっていうことに体の目を通さなくてもいい。
もっと広がって「体感」っていう感じ。
ページを開いて、
「ここにボールペンで書き込んだ筆圧の
でこぼこ」って選ぶと
とたんにそれが顕われるのをわたしは指でなぞって確認する。
わたしがディティールを選ぶたびにそれがノートに反映される、
それをわたしの手はただ確かめているだけ。
そこに時間差はない。
それを選んでいる。
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